キャリアガイド


汎用・オープン系

概要

汎用・オープン系汎用・オープン系のエンジニアは、会計、人事、販売管理等の業務系アプリケーションを中心とした開発を行う仕事です。
汎用系の開発では、IBM、富士通、日立製作所、NEC、ユニシスなどの汎用コンピュータを用い、COBOL、PL/Iなどの言語を使いながら基幹システムの構築を行います。
近年の業務としては、生命保険・損害保険・銀行・クレジットカード会社など大手金融機関や大企業の基幹システムの再構築、運用保守が多く、大手有名企業の大規模システムに携わる中で自分の実力を発揮でき、汎用系エンジニアにとって大きなやりがいが得られます。

一方、オープン系の開発では、UNIXやLinux、Windows、.NET Framework等の開発環境の中で、Java、C、C++、C#、VBA、.NET、などの言語を使いながら、システム構築を行います。
汎用系の開発がハードウェアやOSなどの環境を特定のメーカーに限定した中で行われるのに対し、オープン系の開発では、開発環境に(適性はあるものの)基本的に制限はなく、様々なメーカーのハードウェアやOSを用います。
近年、オープン系エンジニアは、主にウェブサイトや携帯電話サイトにおける要件定義・基本設計などの上流工程を中心としつつ、開発実装フェーズにおける業務管理マネジメントに至るまで幅広くシステム開発に参与するケースが増えています。


求められる人材要件

汎用系のエンジニアには、COBOL、PL/Iなどの知識、再構築の場合はCOBOLなどの既存言語を代替する言語(Javaなど)での開発経験が求められます。
また、クライアント企業の業務を深く理解することが求められるため、業務知識をもつ方は重宝されています。
汎用系の開発では技術的な変化が比較的少なく、エンジニアも需要に対して減少傾向にあるため、一度技術を習得すれば、長く通用するスキルであると言えます。
ただし、変化が少ないとは言え、メインフレームや開発言語の新規格がリリースされることもあり(例えばCOBOLの現規格は第4次規格であり、第4規格ではオブジェクト指向を取り入れるなどしている)、新規格リリースに対応する等のブラッシュアップは必要となります。

オープン系のエンジニアには、同種の開発実務経験が求められます。
OS(Linux 、Unix、Windows等)やWebサーバ(Apache HTTP Server等)プログラム言語(Java、Perl、PHP、Python、VBA、.NET、Ruby、C#、C++等)、データベース(Oracle、PostgreSQL、MySQL等)の知識と開発経験を応募要件とする求人案件がほとんどです。
Linux、Apache HTTP Server、MySQL、Perl、PHP、Pythonを総称して「LAMP」と呼びますが、中規模程度の開発であれば「LAMP」の知識と経験を求められる求人案件が多くあります。
大規模開発案件や高度なシステム開発では、コンピュータサイエンス系学科の修士号や博士号の取得者を求める企業も見られます。

年収水準

以下は、汎用・オープン系エンジニアの年収水準の参考値です。

  • 30歳前後:500〜700万円
  • 40代:700〜1000万円超

ネクストキャリア

汎用系エンジニアは、多くの場合、同職種でキャリアを築いていきます。
ただ、大手企業をクライアントとして大規模なシステム開発を行うプロセスで、クライアント企業の業務知識のみならずコミュニケーションスキルやマネージメントスキルが高まることから、ITコンサルタントへ転身するというネクストキャリアも開かれています。

オープン開発エンジニアは、プロジェクトマネージャーに昇進するキャリアが一般的です。
また、オープン開発スキルをベースに開発領域を変える転身が可能で、パッケージ開発、組み込み開発、基幹系開発(業務システム等)などを横断してキャリアを設計することができます。
さらに、オープン開発の経験をもつ方はWEB開発にスライドすることも可能で、パッケージ開発領域でオープン開発からWEB開発へのスライドや、基幹系開発領域でオープン開発からWEB開発へのスライドなども見られます。

メジャープレーヤー

  • IBM
  • NEC
  • 富士通
  • 日立
  • 新日鉄住金ソリューションズ
  • CSK
  • NTTデータ
  • 富士ソフト


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