IT&Web転職
IT/Web業界のハイクラス転職支援サービス
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IT・ERPのセールスは、IT商品およびITサービスを営業する仕事です。
事業会社の経営者や情報システム部門に対して、ハードウェア、パッケージ、システム構築などを提案していきます。既存クライアントを担当するだけでなく、新規開拓の営業も行います。
従来のIT・ERPセールスは、商品そのものの営業を主な業務としていました。
しかし、現在では、クライアント企業の業界・業務を理解し、経営課題や業務課題を聞き出した上で自社の商品・サービスを提案していく“ソリューション・セールス”が強く求められています。
クライアント企業への提案を経て自社のプロジェクトマネージャーに案件をつなぐことで、新規提案をセットアップすることがセールスの重要な任務です。
したがって、セールスには技術的な専門知識までは求められないものの、技術担当者への前さばきをするところまでに必要な知識は習得しておかなければなりません。
例えば、ERPのセールス(特に物流・会計・HR)では提案時に業務寄りの知識が求められたり、ハードウェア/ネットワーク/システム構築のセールスではテクニカルな知識が求められたりと、商品やサービスによって専門的な知識が必要とされるケースもあります。
このようにソリューション・セールスが求められる時代において、IT・ERPセールスには、クライアント企業に対して深く入り込んでいくアカウントマネジメント能力が重視されています。
営業部長として多くの部下を抱えていたという実績よりも、グリップしている個別具体的なアカウントリストのほうが重要です。
そのため、アカウントをもつセールス経験者はもちろん、営業戦略を描いてクライアント企業の経営者に提案活動ができるコンサルティングファーム出身者からの転身も歓迎されています。
20代~30代前半までの場合、IT・ERP業界未経験の方でも、特定業界・業務の知識があれば採用される可能性があります。
また、既にIT・ERPセールスとして活躍し、顧客ネットワークをもつ方であれば、30代・40代の方はもちろんのこと、50代の方でも即戦力人材として高い処遇を得ることも可能です。
昨今は、従来のような関係性づくり重視の“営業マン”としての適性をもつ人ばかりが求められている訳ではありません。
年々、様々な業界で業務が高度化する中、プロジェクトを提案するIT・ERPセールスにも業界知識が重視される傾向が強まっています。
同時に、クライアント企業から課題を引き出して整理するという問題解決型のコミュニケーション能力も必要です。
また、英語力が必要になってきているというトレンドにも注目する必要があります。
クライアントが日系企業であったとしても、カウンターパートが外国人の場合や、クライアントのM&A先が外資系企業の場合も珍しくなく、業務上のコミュニケーションツールとしての英語力の重要性が増してきています。
以下は、参考としての年収水準です。
セールスは、実績を挙げた分だけ年収も高くなる職種のため、実力がある方にとっては大変やりがいのある仕事でもあります。
インセンティブ比率の高い企業で成果を挙げれば、数千万円の年収となることもあり得ます。
大手日系SIer
IT・ERPセールスで活躍される方は、基本的には、セールス分野でキャリアを築いていくことがほとんどです。例えば、通信業界のITセールスをされていた方が通信機器メーカーのセールスへ転身するなど、業界知識とネットワークを活かした横スライドの転職がよく見られます。
若手のIT・ERPセールス経験者の中には、業界知識を活かしてコンサルティング業界に転身する方も見られます。
その場合、ITコンサル、戦略コンサルに進まれる方が多く、前職の経験を活かしてご活躍されています。
なお、IT業界における実力派のセールスは、不況にも強いことが大きな特徴です。
企業にとっては、案件を引っ張ってくる力をもつ凄腕セールスを採用することができれば、社内のSEやPMを稼働させることができるという大きなメリットがあります。
実際、「商売の起点」となる存在としてのIT・ERPセールスは、リーマンショック時でも引く手数多の状態でした。
腕を活かせばインセンティブを含めて年収2,000〜3,000万円も十分にあり得る職種であり、コンサルティングファームのセールススペシャリストに引き抜かれることも珍しくありません。
ERPのクラウド化や日系企業の海外M&Aに伴うシステムの統合などIT・ERPに関する企業のニーズはますます拡大しており、引き続き注目を集める職種の一つと言えます。