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Accenture
アクセンチュアは1989年に設立された世界でも最大クラスの規模を持つコンサルティングファーム。本拠はアイルランド。(ただし、本社、中枢機能の多くはシカゴ、ニューヨークにある。)世界54カ国200都市以上に拠点を持ち、約62万4千人の従業員を抱える多国籍企業である(2021年11月現在)。
アーサー・アンダーセンを出自とすることから、グローバルでは財務、会計系コンサルという印象を持たれているが、日本においては、ITコンサルティングを主力としている。
富士通、ヒューレットパッカードに次ぐ、一流のITソリューションカンパニーであるが、一方で、戦略部門を持ち、戦略立案も行っている。
IT起業家を多く輩出していることでも知られ、中途採用においては、IT業界からの転職者も多い。
社内は業界とファンクションによって分けられており、業界グループは、公共サービス・医療健康業、製造・流通業、通信・ハイテク業、素材・エネルギー業、金融サービス業の5つを扱う。サービスラインは戦略、TOP、SCM、CRM、FPM などを扱っている。
クライアント企業の価値向上をサポートしていくという意味の”High performance. Delivered.”がアクセンチュアのコンセプトである。
社名 | アクセンチュア株式会社 (Accenture Japan Ltd) |
代表 | 江川 昌史 |
設立 | 1995年(創業:1989年) |
所在地 | 東京都港区赤坂1-11-44 赤坂インターシティ |
アクセンチュアでは、以下のコア・バリューを掲げており、それがアクセンチュアのカルチャーとなっている。
■クライアント価値の創造 (Client Value Creation)
クライアントがハイパフォーマンス・ビジネスを実現できるようにする。また、クライアントの期待に応え、深く関与し、首尾一貫した価値を提供することで、長期的な関係を築く。■ワン・グローバル・ネットワーク(One Global Network)
世界中どのクライアントに対しても最高のサービスを提供するために、国際的な見識、関係、連携、知識を効果的に活用する。■個人の尊重(Respect for the Individual)
人々の多様性を認め、一人一人の独自の貢献を尊重しながら、オープンで、信頼しあい、受け入れあう環境を作り上げる。アクセンチュアの価値観を反映したやり方で一人一人に接していく。■ベスト・ピープル(Best People)
私たちのビジネスにとって最高の人材をひきつけ、育成し、引き留める。社員の意欲を駆り立て、”Can Do”という姿勢を発揮させ、協力的で相互に支え合う環境を作り出す。■インテグリティ(Integrity)
倫理的に確固たる態度で、正直に振舞い、信頼を築き上げる。意味することを正確に伝え、言行を一致させ、責任を持って行動する。■スチュワードシップ(Stewardship)
次世代のために、より持続性のある強く優れた企業を築き、アクセンチュア・ブランドを守り、利害関係者との約束を果たし、オーナー意識をもって行動し、人材を育成し、地域社会と地球環境の改善を支援する、という私たちの責任を果たす。https://www.accenture.com/_acnmedia/PDF-63/Accenture-CoBE-Brochure-Japanese.pdf#zoom=50より
アクセンチュアの起源は、米国の監査法人、アーサー・アンダーセンにある。
1989年に同社が分社化され、アクセンチュアの前身であるアンダーセン・コンサルティングが誕生する。
しかし、分社化に際しての合意事項をアーサー・アンダーセンが破ったことにより両社の関係は悪化する。
1995年にはアンダーセン・コンサルティングはアーサー・アンダーセンの収益を上回っており、関係維持にメリットを感じなくなった同社は、1997年に国際商工会議所に調停を申し立て、2000年に完全独立を果たす。
調停により、アーサー・アンダーセンが同社に要求していた関係協力維持費および技術情報開示が却下されると共に、同社は「アンダーセン」の名前を捨てることが決定した。
この調停に基づき、2001年1月1日より社名を現在のアクセンチュアに改めた。
アクセンチュアによって自らを進化させ、アクセンチュアに進化をもたらす人材が求められている。
未来のアクセンチュアに必要なDNAとして以下がある。
アクセンチュアでは世界共通のキャリアパスで成長・昇格していく。
アクセンチュアはトレーニングは世界共通であり、様々なナレッジを吸収できるようなプログラムが用意されている。トレーニングのガイドツールもあり、それを参考にしつつ各が自主的にトレーニングを受講している。
人材開発・トレーニングへの年間投資額は実に約1,031億円(2019年度)であり、力が入れられていることがわかる。
世界最先端テクノロジーによって実現する国境を超えたクラスルームは、全世界の仲間や各分野のエキスパートとともにまなぶことができるグローバル共通のラーニングプラットフォームです。
新しいスキルを学び、既存スキルを更に磨くにはオンライン・コースでの研修が適しています。社員1人ひとりの職位や担当ビジネス領域、所属組織・拠点に応じて、イノベーション創出のために最適なトレーニングが用意されています。
世界各国の各分野における専門家がキュレーションしている学習コンテンツは、継続的にアップデートされるのが特徴です。それらのコンテンツは常に業界最新であり、最先端の知見を短時間に習得するのに適しています。
以下にアクセンチュアのサイトに掲載されている社員の声の一部を引く。
グローバルなコンサルティングファームなので、先進事例やエキスパートの有する知見にスピーディにアクセスできます。またそれらを画一的なソリューションとしてではなく、各お客様の現状・課題をきちんと理解・分析した上で、実現性のあるソシューションとして提供できる力を持っていることが大きな強みだと考えています。テクノロジーの多様化、またお客さまのビジネス環境が目まぐるしく変化する中、一人で全ての知見を有するのは困難ですが、各エキスパートが自身の有する知見を提供し、皆で話し合い、お客様にとってのベストは何かを多角的に考えることは非常に重要なことだと思っています。
アクセンチュアよりも競争力の高い会社は存在するかもしれません。しかし、コンサルタントと分析のプロフェッショナルがチーム体制を組んで構想~業務変更/運用までを一気通貫してサポート出来るのは日本でアクセンチュアだけではないかと思います。https://www.accenture.com/jp-ja/careers/life-at-accenture/people-profile/people-hanako-sより引用
アクセンチュアの魅力は社員間の垣根が低いことにあると思います。実際、入社3年目ですが、社歴の長い方たちと一緒に公共サービス・医療健康グループに所属する新卒2年目の社員向け研修の企画、運営をやらせてもらっています。
困った時は困っていると発信さえすれば、教えてもらえますし、解決策を知っている人を紹介してくれるので、社歴が短いことは知識の面でハンディキャップにならないと感じています。アクセンチュアは常に新しいことをしていくので、物によっては地方拠点やグローバルでしか分からないことがどうしても出てくるんです。そういった時は、拠点や国を超えて協力してもらったり、現地での事例を教えてもらったりします。つい先日もシンガポール拠点のメンバーから現地や北米の概念実証(PoC)情報を教えてもらい助けてもらったところです。https://www.accenture.com/jp-ja/careers/life-at-accenture/people-profile/people-yui-hより引用
アクセンチュアにはワークとライフのバランスを上手く取っている人が多いと感じます。私も仕事のオンオフの切り替えを明確につけるため、常に仕事の組み立て/スケジュール調整に留意して行動し、余暇はゆっくり休むことを心がけています。
https://www.accenture.com/jp-ja/careers/life-at-accenture/people-profile/people-hanako-sより引用
アクセンチュアにはワークとライフのバランスを上手く取っている人が多いと感じます。私も仕事のオンオフの切り替えを明確につけるため、常に仕事の組み立て/スケジュール調整に留意して行動し、余暇はゆっくり休むことを心がけています。
https://www.accenture.com/jp-ja/careers/life-at-accenture/people-profile/people-hanako-sより引用
マネジャー2年目のとき2人目の子供が出来たタイミングで、4ヶ月の育児休暇を取りました。夫婦共に実家が遠く、なかなか両親の手を借りられないため、妻一人で4歳の長男と生まれたばかりの子の面倒をみるのは大変で、その時の上司に相談したら「家庭がうまく行ってないと仕事もしんどいから、まずは家庭を大切に」と育休の取得を快諾してくれました。取得して家族と過ごす時間をたくさん取れたことはもちろんですが、その時4歳だった長男とじっくりコミュニケーションを取る時間を持てたことはとても有意義だったと思っています。今のプロジェクトでも「まずは家庭を大切に」は当たり前のようになっています。家族のこともメンバーと話し、リモート(自宅ワーク)など工夫をしながら、皆で持ちつ持たれつ、お互い協力しながらやっています。
https://www.accenture.com/jp-ja/careers/life-at-accenture/people-profile/people-daisuke-f-2より引用
ダイバーシティ&インクルージョンを目指した職場環境作りに力を入れているアクセンチュアは、様々な社会貢献活動も行なっている。
その一例を以下に紹介する。
2020年にはSAP、3Mと共同で国連との連携をさらに強化し、企業SDGs実現に向けた取り組みをグローバル規模で推進するためイニシアチブ「SDGアンビジョン」を指導した。
「Skills to Succeed(スキルによる発展)」はアクセンチュアのコーポレート・シチズンシップ(企業市民活動)のコアにある概念である。教育によって人の能力を開発し、社会への参画、価値向上を促す。日本においては「初等・中等教育課程からのグローバル人材育成」、「若年不安定就労者の就業促進」、「ダイバーシティの活用度の向上」の三つにテーマを設定し、NPOと連携し様々な取り組みをしている。
デジタルエコノミーで成功し続けるために、若い世代に向けてプログラミング等のプログラムを提供し、論理的思考力、周囲とのチームワーク、課題解決力などを身につけ、イノベーションを創出できるSTEM人材の育成に力を入れている。
新型コロナウイルス感染症のパンデミックによる困難や課題に対し、アクセンチュアは医療、福祉機関への支援活動を行なっている。テクノロジーに関する豊富な技術や知見をもつアクセンチュアは、国内外で医療支援を展開する自得的非営利活動法人ジャパンハートが協働し、物資不足に悩む医療・福祉機関と、物資の寄付を申し出たい企業を結ぶマッチングプラットフォームの開発を進めている。
アクセンチュアへの転職を志す方へ、面接までに読むべきお勧めの書籍をご紹介します。
北川 寛樹 (著)
FUTURE HOME 5Gがもたらす超接続時代のストラテジー
武井 淳 (著)
保科 学世、鈴木 博和 (著)
廣瀬 隆治、筒井 亮介、米重 護 (監修)
見舘 好隆、保科 学世 (著)
三谷 宏治 (著)
武井 淳 (著)