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キャリア設計の仕方

2009年景気回復に向け 中長期的なキャリア設計を

ここ最近、日経平均株価は上昇傾向にあり、ようやく明るい話題が報じられるようになってきました。人材市場では引き続き採用数の低迷が続いていますが、このような時期こそ転職の動き方にも注意が必要です。中長期的な視点で将来像を描くことが今後のキャリアを左右します。

Q1 経営コンサルティング業界出身者の一般的な転職のケースは?

経営コンサルティング業界出身の方は、幅広い業種に活かすことが可能な経営スキルを持っていることが転職の際の強みです。その領域は、戦略系、ファイナンス系、IT系と個々の経験により異なり、その得意領域を活かして同業種内で転職される方もいらっしゃいます。その他、投資ファンド会社や事業会社へ転職され、経営に携わるケースもあります。

以下は、今までの代表的な転職先の例です。

(1)将来のリーダー候補として、外資大手グローバルカンパニーへ。
(2)経営参画を行う、ハンズオン色が強い外資系投資ファンド会社へ。
(3)ファイナンス、ブランドコンサルティング等、専門領域を活かしたコンサルティング会社へ。

Q2 2009年下半期における転職で必要なことは?

2009年に入り、経営コンサル業界を含むプロフェッショナル人材の求人数は減少傾向にあり、上述のような転職が難しくなっています。しかし、転職活動においては、このような状況に一喜一憂することなく、中長期的な視点で進むべき方向性を見つけ、将来に備えた動きをすることが大切です。

特に今の市場では、外資系企業を中心に事業会社の幹部ポジションの枠も大変少なくなっています。「何がなんでも○○業界の事業会社。」「何がなんでもファンド」などという感じで選択肢を絞りすぎると、それほど魅力ない企業に、低いポジションや条件で入社することになってしまうこともあります。

このような転職は、後のキャリアを考えると「勿体ない」ことも多いです。

そこで、あえて他経営コンサルファームに一旦移り、タイミングをみて次ステップを検討するという作戦をとるのもひとつの考え方です。コンサルティング会社であれば、ポジションによって概ね年収は決まっていますし、経験者であればこの市況でもやはり喜んで迎え入れてもらえることが多いです。(もともと、経験者を採用するのが難しい業界ですので)

また、事業会社に行った場合のような特定の業界色がつくこともほとんどありません。したがって、次ステップを選ぶ際の選択肢を広く持てます。

その一例として、コンコードキャリアにご登録されている戦略コンサルファーム出身のTさん(30代前半)に伺いました。

「当初は、これまでのコンサル経験を活かし、事業会社の経営幹部候補のポストに興味がありました。しかし、今はこのような求人は数が少ない上、応募者が殺到し門が狭くなっており、今後の動きに困っていました。比較的求人数の多い事業会社の営業職や、ジュニアのポジションへキャリアチェンジすることも考えましたが、それでは経営陣への道のりが遠くなってしまいます。当面は、これまでの経験をスキルアップする方向で同業界内に身を置き、いずれタイミングを見計らって事業会社の経営ポストに飛び込んで行きたいです。」

このように考え、Tさんは不景気に引き合いの多い再生系のコンサルタントとして転職を果たしました。

短期的な視点で選択肢を絞って転職すると、次にキャリアアップを図りたいときに苦労することがあります。Tさんのように、自分のキャリアビジョンを具体的に描きつつ、市場の動向も踏まえながら、将来に備えたキャリア設計を行うことが、大事だと思います。

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